野狐消暇録

所感を記す

2019-01-01から1年間の記事一覧

静かな正月

会社では仕事、家でもちょっと仕事、そんな年だった。 年末年始も家でちょっとした仕事はありそうだけど、大体静かに暮らせそうだ。 引退したいわけではないが、しかし、人間のベースは静かな暮らしだと思う。 静かさは禅の無にも通じている。茶道が「和敬清…

英語の聞き取り

ドリトル先生の英文を読むようになり、この頃は英文に慣れて、聞き取りもやってみたいと思うようになった。英語で書けば、listeningである。 You Tubeで英語のGame紹介動画を見たり、ドキュメンタリーを無理やり英語で聴いてみたりしたが、聞き取れる言葉が…

第六十ニ回櫻門茶会

僕が学生の頃に、五十回記念のお茶会でどうという話をしていた気がする。今回は六十二回目の櫻門茶会だそうなので、あれからもう十年以上経ってしまった。茶道の歴史は四百年ぐらいあるので、それを考えたら短いけれど、自分の人生の尺で振り返ると、やっぱ…

「ドリトル先生アフリカ行き」を原書で読んでみている。

きっかけは英語の勉強である。今、英語を学ぶために、日本語の訳書がしっかり出ていて、英語の原書も手に入る本を探してきて、読むようにしている。プロジェクトマネジメントの本もそうやって二つの本を交互に参照しながら読んでいるのだが、小説も読んでみ…

このブログの題名

野狐消暇録という題の読み方は、「やこしょうかろく」である。野狐というのは、学生の頃、自分が使っていた俳号である。消暇録というのは、中国の怪談「閲微草堂筆記」から来ている。もう名付けたのが古過ぎて、消暇録が本来消夏録だったことしか覚えていな…

王になる

たまには千円カットの床屋をやめて 髪を洗ったり、髭を剃ったりしてくれる床屋に行きたい きっと王様になれるから

寺田寅彦の文章

青空文庫で久しぶりに寺田寅彦の文章を読んでみた。 旅の文章や景色を書いた文章には精彩が無いと思う。その後にちらっと読んだ横光利一は目の当たりにするような生き生きとした景色の描写があり、さすがであった。 それに引き換え寺田寅彦の風景描写は観察…

佛の一撃

妻の仕事の手伝いで荷物の梱包をしていた。 梱包の終わった荷物を量りに載せて、重さを量ろうとしたときだ。腰の辺りに痛みが走った。鈍い、捻挫のような痛みだ。「しまった、腰をやったかな」と思い、そっと体を元の姿勢に戻してみた。やっぱり痛い。痛みに…

ソフトウェア・プロジェクトのスケジュールを見積もり値と実績値で振り返ったら色々な事が分かった。

■ 当初の目的 ソフトウェアプロジェクトのスケジュールに対する見積もりを改善する。 ■ やったこと ソフトウェアプロジェクトのスケジュールを作成したとき、当初予定の工数、つまり見積もり工数を記録しておく。プロジェクトが終わったら、実際にかかった工…

Nintendo Switch「Moonlighter」の感想

すぐに飽きるとの評価もあるようだが、僕はすぐには飽きなかった。4つ目のダンジョンあたりでやっと飽きた。それでしばらくほうっていて、最近プレイして最後までやった。そしたら、ダンジョンは4つ目が最後で、後は最終ボスとのバトルだった。 そう考えると…

海を越え 山の峰を越え 街を越え 長い旅の果てに 僕の部屋に吹き込んだ一陣の風よ 僕の部屋で暫し休めよ

『漢文入門』(魚返善雄著)を読んだ。

漢文には関心があり、漢文の読み方も、高校生のとき、少し習った。しかし、この本を読み、知らなったことをいくつも新たに知った。 ■ 漢文は暗号 漢文は、中国人の自然な会話を書き取ったものではない。漢文は文章語である。昔は字を彫っていたので、語を節…

2019/05/27

マイペースということは、周りの影響を受けずに自分のペースで歩むことを指すが、否定的に言われることもある。しかし、自分のペースで歩むことは望ましいことだ。 形に囚われず、なすべきことをなすべきだ。学校に行っていないから、あるポジションに自分が…

観覧車

観覧車に乗ったら、ロマンチックな気持ちになるのではないか、と妻は考えていたそうである。実のところ、自分もロマンチックとまではいかないでも、観覧車は楽しい乗り物だと思っていた。 横浜コスモワールドの大観覧車「コスモクロック21」 それがどうだろ…

細かくて予想できないタスクを管理する - 社内SEのタスクマネジメント -

これはドラフトである。まだまとまっていないが、書きながら整理していきたい。 状況 0.5人日~3人日程度の規模の小さなタスクが多い。 定例作業があり、0.5H~4H程度かかる。 納品日や作業期日は厳しくなく、ずらす事ができる。ただし、時々、外部システム連…

お茶請けの工夫

中国の山東省に崂山(ろうざん)という山があるそうで、その崂山で採れるお茶を崂山茶と云い、青島市の名産になっている。妻の故郷である青島市に訪ねていった帰り、崂山茶をお土産に貰い、日本の神奈川で飲むようになった。崂山茶は釜炒り茶と云い、通常の…

要件を整理することでシステムの品質を上げる。

ソフトウェア要求をヒアリングしていくと、要求を出した人達が何をしたいのかが分かってくる。要求を良く理解する事で、システム要件が整理でき、結果としてシステムの品質を上げられる。以下に成功例と失敗例を挙げる。 【成功事例】チラシ同梱機能の修正① …

作業をまとめて実施することで、ソフトウェア開発の効率を上げる。

ソフトウェア開発を進めるに当たり、開発時のコントロールによってある程度開発効率を上げる事ができる。結論を先に書くと、開発効率を上げるには、作業をなるべくまとめて実施する。これから書く例は、2,3人で回す小規模な開発案件を念頭に置いている。 開…

『ソフトウェア見積り 人月の暗黙知を解き明かす』(スティーブ・マコネル著)のノート(5章以降)

5章以降の話は、本格的な規模の大きいプロジェクトでは使えそうだ。しかし、自分の所属する開発チームは7人日程度の工数が最大だ。そのため、あまり5章以降の話ですぐに生かせそうな話題がない。そこで、自分が気になったポイントをピックアップしてここに書…

『ソフトウェア見積り 人月の暗黙知を解き明かす』(スティーブ・マコネル著)のノート(4章)

■見積もり誤差の発生要因 プロジェクトに関する不正確な情報 開発チームに関する不正確な情報 プロジェクトの混乱→ 移動するターゲットの見積もりは困難であるため 見積りプロセスが適切でない ■ 見積もりの不確実性はプロジェクトの決定事項に依存する 不確…

『ソフトウェア見積り 人月の暗黙知を解き明かす』(スティーブ・マコネル著)のノート(1章~3章)

この素晴らしい本の内容を忘れてはいけない。 そういう強い思いから、ここに自分が特に覚えておきたいと思う、ソフトウェア見積もり技術の要点を書き記す。 ■見積もり、ターゲット、コミットメント ○ 見積もり ソフトウェアプロジェクトにかかる以下を予測す…

表現形式と表現内容

音楽と一口に言っても、様々な音楽がある。だから、音楽が好きと言っても、Jazzが好きな人もいれば、クラシックが好きな人もいる。 人の好き嫌いを知るには、音楽や絵画といったジャンルのどれが好きかを聞くのではなく、どんな音楽が好きか、どんな絵画が好…

袖を詰める

服をオーダーメイドするのは良い贅沢だと思う。スーツを買うときズボンの裾を上げてもらうが、袖も丈を合わせてもらえることを知った。スーツの袖は大抵長めに作ってあるそうで、奥さんがスーツを西友で買ったら、袖が長すぎて手が半分隠れてしまった。それ…

心の使い方

これから書く覚え書きは、自分の経験と考えを記しておくためのものであり、なんら科学的、医学的な証拠に基づいていない。 ■ 自分の療養経験 心というのも、体と同様、病気になったり、その病気が治癒したりする。自分は身を以てその事を経験した。 自分は小…

今年の抱負(2019年)

◆ 去年を振り返って 正社員になった 正社員という立場になって一年が経った。 色々経験させてもらったけど、一番感じるのは正社員という働き方が派遣社員とは全然違うということ。 派遣社員に比べて仕事の範囲が限定されていない点が働きづらいが、その分、…

「伊豆の踊子」を読んだ。

有名な小説なので、読もうとして読みかけた事は確かあったと思うのだが、何も惹かれるところがなく、途中で読むのを止めたか、飛ばし読みして終わりにしてしまっていた。今回、眠れない夜の友として、Kindleで岩波文庫の『伊豆の踊子』を買い、読んでみた。 …