野狐消暇録

所感を記す

2014-08-01から1ヶ月間の記事一覧

尾崎放哉 - アルコール中毒の怖さ -

尾崎放哉は学生の頃から知っている俳人だった。そういうと、知り合いのように聞こえるが、無論違う。尾崎放哉は大分前に小豆島の小さな庵で亡くなっていて、面識はない。知っているというのは、放哉が詠んだ俳句を読んだ事があるという意味だ。 咳をしても一…

弁証法的人間

大袈裟な題になったが、そういう事を考えた。「弁証法的人間」というのは、昔本で見た語である。 人が何か目的を持って取り組み、目的を達すると、目的と自分との間にある対立が取り払われて、一体となる。これを止揚というそうであるが、そうなると、さらに…

大宮

友達がどこに住んでいるのか、一度聞いたはずなのに、僕は忘れてしまう。彼は浦和に住んでいるらしいが、それを知る機会が幾度もあったにも関わらず、自分はすっかり忘れていた。ただ、大宮の方に住んでいたことは覚えていたので、久しぶりに会うに当たって…

兄の事 [小説]

兄は頭が良かった。学歴的な意味でだが。それ以上の事は、こっちの頭が悪過ぎるのと、兄が早く亡くなってしまったのとで、分からないのである。兄と自分の歳は離れている。どのぐらい離れているのかというと、僕が工業高校2年の時、兄は東京工業大学の4年…

わたしとJava

Javaを始めたのは、それが知る範囲で、新しいプログラミング言語だったからだ。その頃仕事がなくて、何か技術を身に付ける必要があった。Javaは当時Sun Microsystemsという会社のもので、Sunが行っていた試験を受け、Javaの資格を取った。試験勉強を通して、…