野狐消暇録

所感を記す

2016-01-01から1年間の記事一覧

2017年の抱負

2016年は、本当に色々な事があった。 年頭に結婚した。 夏は仕事が忙しかった。ここで始めてリモート勤務を経験した。 秋は引っ越しをした。ワンルームの部屋から、二間の和室に引っ越した。 いつの間にか、年末になった。 来年やりたい事は、仕事に打ち込む…

日本大学文理学部茶道研究会創立六十周年記念立食会

日本大学文理学部国文学科を卒業したのは、もう八、九年前の事になる。在学中は好きな本を読んだり、茶道研究会でお点前の稽古をして過ごした。大学卒業後、仕事に追われて、茶道からは離れてしまったが、年に一度、茶道研究会が主催するお茶会には、時々顔…

インド料理店

カーディガンを着た男が、新聞に目を落としている。眼鏡を掛けている。珈琲のように黒い肌に丸い目。紅の布を羽織った奥さんが向かいの席にゆったりと腰掛け目を伏せている。白いイヤホンが奥さんの耳まで伸びている。奥まった端にある小さなテーブルに二人…

風呂のない部屋

夫婦二人で、小さな部屋に住んでいる。自分が一人で住んでいた部屋である。そこに妻が来た。 箪笥があるが、一人分の服しか入らない。溢れた服は、部屋の隅に積み上がっている。 洗濯機の上に、つっかえ棒を渡して、部屋の中に作った物干しがある。自分一人…

『指導者とは』(リチャード・ニクソン著)を読んだ。

この本は、アメリカの元大統領ニクソン氏が、自ら知る世界中の指導者について記した本である。原題は、『Leaders』というらしい。 ニクソンは共和党だったから、所謂保守派に属する。取り上げた指導者も然りで、保守派が多いように見受けられる。我が日本か…

嵐の前の日の床屋

会社勤めをしている。だから、普段の生活は、規則正しい。仕事は朝の九時十五分に始まり、午後の六時十五分に終わる。仕事の内容は、SEとか、プログラマと呼ばれる仕事で、ソフトウェアを開発している。そんな規則正しい生活をしていたある日の事、社長から…

鶏の足を食う

ある日の夜、フェンが僕にこう聞いた。 「鳥の足あるよ。ゆうゆ鳥の足食べるか」 ゆうゆというのは、フェンが僕を呼ぶ時の呼び名である。 「いいよ」 僕は断った。 鳥の足というのは、中国で食べる物で、鶏の後足を甘辛い味付けで煮て、足指のひとつひとつの…

『アデナウアー - 現代ドイツを創った政治家』 (中公新書) を読んだ。

筆者も書いているように、吉田茂を想起させる政治家だ。 外交家で、ヨーロッパを志向した。戦後の礎を築いた政治家。 そうしたアデナウアーの特徴は、僕の中にある吉田茂の戦後政治のイメージと重なり合う。 ドイツでは有名な政治家だそうだが、自分は不勉強…

フェンの主張

「私達は一緒にいられない」 と言う。 「あと何十年かしたら、死んでしまうから」 と。 永遠に一緒でない限り、それは短い時間に過ぎない。 フェンの主張は、自分を驚かせた。 結婚したばかりで、これからずっと一緒だと思っていた自分を。

映画「クマのパディントン」を観た。

自分としては、『スヌーピー THE MOVIE』が観たかったのだが、フェンが観たいと言うので、一緒に観た。これはイギリス映画らしいのだが、英文学者の吉田健一が言う所の「巨人の饗宴に列席させられている気分」がちょっとあって、「イギリスっていいよなぁ」…

新年会

2015年が終わろうとする、暮れの12月31日、神奈川県鶴見区の自分のマンションから、妻のフェンを連れて、神奈川県厚木市の実家へ帰省した。鶴見の部屋から出発するのに少し手間がかかる。これは独身の時と少し違った点である。 寒い。 京浜東北線の鶴見駅で…

青島旅行

青島は、中国語でチンタオと言う。島という名は付いているが、実際は島ではなく、港である。青島市は、山東省にある。北京からは、飛行機で、一時間ちょっとの距離にある。 結婚する相手の出身地が青島なので、親族に挨拶するために、青島市に行った。自分は…

2016年の抱負

去年2015年の新年の抱負を読み返してみると、Android開発、ネットワーク関係の勉強が目標だったようだ。Android開発は、たぶんオセロを作った辺りでおしまいで、やったはやったけど、微妙だった。年の後半は全然やってないんじゃないかと思う。ネットワーク…