妻が退院できそうなので詩を書いた。 - 珠砕け散った珠が元に戻るなんて 誰が想像しただろう 飛び散った破片がまばらに草の生える地面に消えて、もう見つからないというのに与えられた秩序は 草に浮かぶ水滴のようで 糊で繋ぎ合わせたものではない喜びに満ち…
我儘な人がいなくなると 向日葵の枯れた庭のように寂しい 日が暮れて もう葉も草も木戸も見えない 帰る家が無くなったら どうしたら良いだろう 遊びに来た公園が 終の棲家になる 持ち物は月しかない 以前の持ち主は李白か杜甫か 幾万の漢詩が借りた月を 自分…
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