2016-10-17 インド料理店 詩 カーディガンを着た男が、新聞に目を落としている。眼鏡を掛けている。珈琲のように黒い肌に丸い目。紅の布を羽織った奥さんが向かいの席にゆったりと腰掛け目を伏せている。白いイヤホンが奥さんの耳まで伸びている。奥まった端にある小さなテーブルに二人は座っている二人分の食事が載りそうにない小さなテーブルを囲んでそれぞれの時間を過ごしている