野狐消暇録

所感を記す

仕事に於いて熱意の果たす役割

要約

熱心に働く事で仕事に柔軟性が生まれ、四囲の環境に適合した仕事になる。

熱意は熱に似ている

仕事を熱心に行うことは、金属を熱する事に良く似た現象を引き起こす。

金属を熱すると柔らかくなり、加工できるようになる。また、冷えると固体に戻る。

仕事もこれと一緒で、熱心に働く事で、お客のニーズに適合した仕事をするようになる。というのも、熱心に働いて入れば、お客がどう感じているかに敏感になるからだ。これがそれほど熱心でもないという事になると、お客の反応に気が付かなくなる。

同じ仕事を繰り返してばかりいることを硬直的な仕事と言ったりするが、これはまさに仕事が冷えて固体になってしまった事による。仕事から熱心さが無くなり、固体のようになってしまうと、仕事が進化せず、何年経っても上達しないという事になる。

本人はやっているつもりでも、仕事の効果が薄くなってしまう。これは仕事の基準、弓矢でいうところの的(まと)に仕事が中らなくなってしまうからだ。

また、途中で熱意を失うと、そこで仕事が固体に変わってしまい、やっぱり変化しなくなる。同じ境遇にいる間はそれほど問題にならないが、境遇が変わると通用しない。

というわけで、仕事に熱意を持って取り組む事は事程左様に大切である。