野狐消暇録

所感を記す

終の棲家

我儘な人がいなくなると
向日葵の枯れた庭のように寂しい
日が暮れて
もう葉も草も木戸も見えない
帰る家が無くなったら
どうしたら良いだろう
遊びに来た公園が
終の棲家になる
持ち物は月しかない
以前の持ち主は李白杜甫
幾万の漢詩が借りた月を
自分も又借りる