野狐消暇録

所感を記す

関内をそぞろ歩く

用事があり、朝早く横浜の関内を訪れた。用事のある建物に向かうと、特徴のある街並みになった。狭めの道だが、碁盤の目のような道の通り方で、同じ神奈川県の観光地でも鎌倉とは異なる。車の通る道は狭いが、綺麗にアスファルトで舗装されている。歩道は広い。あまり信号機は無い。こじんまりしたオシャレなお店が多い。このあたりは鎌倉と似てる。時折店内からジャズが聞こえてくる。
横浜は元々、寒村だったらしい。横浜が歴史の表舞台に出てきたのは、言うまでもなく、日本が世界に向けて開いた港だったからだ。横浜は鎌倉や京都とは違った形で、歴史的な場所である。神戸にやや近いかもしれない。横浜の観光資源は、赤レンガ倉庫であり、港に停泊する氷川丸であり、中華街であり、ジャズである。つまり、一言で言うなら、舶来文化が横浜の観光資源なのである。とはいえ、今は外国に住む日本人も多くおり、アメリカを感じるために、横浜に来る人はいないだろう。横浜にあるのは、過去に外国との玄関口だった頃の記憶である。