観雀堂日録

炎天下 痩せた雀が 低く飛ぶ

2025-03-01から1ヶ月間の記事一覧

御茶ノ水駅の乗り換え

御茶ノ水駅は東京にほど近い、JR線の駅である。総武線と中央線が乗り入れている。東京から職場のある飯田橋に行こうとすると、まず中央線に乗って御茶ノ水駅に至り、ここで総武線に乗り換えて飯田橋駅に行くのである。この駅は、自分のような乗り換え客が降…

カナディアンソーラー投資主総会

カナディアンソーラー投資法人というのは、太陽光発電に投資する投資法人である。スポンサー企業はカナディアンソーラーであり、こちらは太陽光パネルを製造している。 自分は太陽光発電に関心があった流れで、この投資法人の投資口を二口持っていた。で、あ…

資生堂の喫茶店

中国にいる義弟の幼子(おさなご)のために粉ミルクを送ることになり、ラゾーナ川崎に来た。アカチャンホンポで買い物は終わって、粉ミルクの缶を詰めたキャリーケースを引きながら、資生堂の喫茶店に来た。通りかかっては、外に見えるように出してあるメニュ…

横浜の埠頭に立つ風車

空は雲のない青であり、やや肌寒い。横浜の海岸にそれほど人出はなく、みんな思い思いに過ごしている。ベンチで休む人、大きなカメラを傍らに置き、持ってきたとおぼしい小さな椅子に腰掛けている人。通行人は、用事ではなく楽しみで歩いている人が大半であ…

敕勒歌/広がりを感じさせる詩

漢詩は昔から好きだが、おおよそ漢詩には儒教的な思想、また道教的な思想、こういうものがあると思う。少ないと思うが、王維のように仏教的な思想が入っていることもある。 「敕勒歌」という名で知られるこの詩からは、しかしそういう、儒教、道教、仏教とい…

南武線高架下

黄色く光る回転灯が行き交う車に工事中であることを告げていた。若い男と女が肩を寄せ合い、工事現場を見るともなく見やりながら何事か話している。 黒いパーカーに身を包んだ男が、頭まですっぽりとフードを被り、自転車に跨って滑るように走ってくる。 ヘ…

『教養主義の没落 変わりゆくエリート学生文化』(竹内洋 著)の感想

本を手にしたきっかけ 元々、自分は教養ということに割と関心がある方の人間であるという自覚があった。若い頃、無職で何もしていないときや、日本大学で学生をしているときに、自分が専門にするわけでもない話でも、名著だとか、重要な本だとか聞くと、読ん…