野狐消暇録

所感を記す

2014-01-01から1年間の記事一覧

鴎外作「護持院原の敵討」を読む

この作品を以前読んだ時、特に気になったのが、宇平であった。 宇平は敵討ちの旅の途中で、自分は敵に会えるかどうか分からないまま、このような旅を続けるのは止すと言って、姿を晦ましてしまう。宇平がいなくなってすぐ、敵の居場所が分かり、敵討ちは果た…

等持院

仕事で京都へ行った。 帰る予定の日の仕事が押して、帰りの新幹線に間に合わなくなり、京都駅にほど近いホテルに泊まる事になった。次の日は仕事がないので、一日休みである。仕事で体は疲れていたが、せっかく関東からはるばる京都に来たのだからと思い、次…

冬に奈良を訪れる

用件は仕事であった。 とある飲食店に導入するシステムが、正しく動作するかどうか分からないので、店舗の開店に立ち合い、正しく動作すればそれで良し、もし万が一、何か不具合があれば、原因調査や修理を行うのが任務だ。 一月も後半になり、時折り陽射し…