野狐消暇録

所感を記す

家で茶を点てる

和室の部屋に住んでいる。

今まで、お茶を点てたことはなかった。

座禅をするようになって、お茶を点てたくなり、近所のお茶屋さんで、抹茶を買ってきた。

リラックマの碗を用意して、これを主茶碗とする。妻がローソンのキャンペーンで貰ってきたものだ。

茶筅は以前買ったものが見つかった。しかし、あるはずの茶杓がない。すぐに見つかりそうにないから、スプーンで代用することにする。

釜は最初から諦めている。畳の上に台を置き、湯を沸かした薬缶を置く。

この部屋で涼しいのは、窓の近くだ。その辺りに座ることにして、一式揃えてみた。

もちろん、茶道具としては揃っていないが、今揃う分はこれで全部だ。

買ってきた抹茶の缶を棗の代わりにそのまま置いた。

 

f:id:nogitsune413:20170902090131j:plain

さて、お茶を点てよう。

点ててみた。

f:id:nogitsune413:20170902090332j:plain

飲んでみる。

熱い。熱過ぎて飲めない。

そもそも、お碗が持てない。これはリラックマ茶碗が薄くて、手に熱さがダイレクトに伝わってしまう問題もある。しかし、それよりも湯の温度が高過ぎる事が問題だ。

それから、やや湯を入れ過ぎたようにも思う。抹茶が薄い。

これは失敗と言っていい。

 

自分はお茶が冷めるのを待つことにした。 

外をみると、くすんだような青空に月が出ている。

網戸を開いて月を観た。

 

網戸開け

月を愛でつつ

お茶冷ます

 

句もできた。

お茶が冷めてきたので飲む。

蚊が入るといけないので、網戸はすぐに閉めた。

お茶はぬるくて飲み易い。先ほど薄く点ててしまったが、こうなると飲みやすくて良い。

碗の底にダマになったお抹茶が残ってしまったので、もう一度碗に湯を注ぎ、お茶を点てて飲んだ。今度は、薄いも薄い、ほとんどお湯である。

たまにお茶をやってみたがやっぱり愉しい。

今度櫻門茶会にもお運びで参加することになっている。

楽しみでならない。