野狐消暇録

所感を記す

向いている事は何か?

自分はソフトウェア・エンジニアをしている。僕は20代後半に、思い立ってこの仕事に就いた。最初は何も分からなかったので、ともかく勉強だったが、最近一通り言われた仕事ができるようになってきた。仕事に慣れてきたと思う。

さて、そうすると、落ち着いて仕事について考える余裕が出来た。周りを見る気持ちの余裕も生まれた。すると、先輩エンジニアには色々な人がいる。SIをやっている人もいる。大手ベンダーで、下請けの技術者を纏めている人。プログラミングに特化した人。インフラ系の仕事をしている人、ネットワーク技術者という人もいるようだ。

僕はプログラマと呼ばれる人に入る。プログラミングばかりしている。それは、何かひとつやろうと思った時、技術に突っ込んで行った方が、積み重ねがきくと思い、そうしたのである。それはそれで良かったと思う。

さて、実はプログラマでも、色々なタイプの人がいる。ある言語を特に好んでいる人もいるが、自分はそうではない。特にこのプログラミング言語をやろうという事がない。またプログラミングで使う計算手順、アルゴリズムに関心があるかというと、ない訳ではないが、特に強い関心はない。じゃあ何に関心があるんだと聞かれても、ちょっと答えられない。そう思うと、詰まらない。仕事で始めた事とはいえ、せっかくプログラマになったのだし、何か自分なりに目標や関心を持って取り組んでみたい。

それで改めて振り返ると、自分は確かに特定の技術を好むという事はないが、どうも、工作的な事はそれほど嫌いではないな、と気がついた。アプリケーションを作って、手直しして、設計を改善する事は好きだ。難しい技術を学んで使えるようになる事は大事だが、僕の向き不向きから考えると、自分に良く分かっている技術を使って、ちゃんと動くものを作る、という事には、面白さを感じられる。

そういう、物作り的な面白さを中心に取り組むというのも、ひとつの方向としてあるかと思う。これは趣味的な所もあるが、単に楽しみというのではなく、仕事にもつながると思う。

そんな訳で、アプリを作る事を熱心にやってみたい。勉強も大切だと思うので、それも続けようと思うが、自分の気持ちとしては、アプリ作りに打ち込んでいこうと思う。