野狐消暇録

所感を記す

仕事の愉しみ

自分は、音楽を聴いたり、人と話したりという事が楽しい。しかし、自分にはそういう享受的な楽しみとは別の楽しみがある。それは仕事である。僕はプログラマとして働いている。プログラミングは子供の頃からやっていた訳ではなく、仕事として始めたのである。今はプログラミングが楽しい。自分は仕事が重要な事だと思っている。それは生活の糧を得るという事もあるが、何か、この活動そのものが、非常に面白く感じる。僕はこの活動をどんどん前へ進めたいのである。あるいは、こういってもいい。これが僕の生き甲斐である。僕は、人に何かをしてもらったりする事がそれほど面白くない。もちろん、それはそれで楽しい時間を過ごせる。しかし、何か物足りないのだ。はっきり言うと、全然そこに手応えがないのだ。それでは僕は嫌なのである。人は名声であるとか、或いは豪邸に住むとか、そういう事に、本当に喜びを感じて生きられるのだろうか? そういう事は、人生の浮沈の1ページに過ぎず、本当に大切ではないと思う。本当にその人にとって大切な事は別にあると思う。それが何かは人によって違うだろう。同じではない。しかし、仕事を大切にし、これに楽しみを見い出せた人は幸せではないだろうか? 僕はそういう点で、自分の考えにある確信を持っている。僕の活動は、少なくとも僕自身にとって、面白い、間違いなく面白いのである。僕は自分の人生に、ある積極性を見い出したと思う。僕はついに、ある事に熱心になる事ができたと思う。仕事に楽しみと喜びを見い出し、仕事に打ち込んでいく事、そういう事を、僕は一生の支えとし、自分に大切にしていくつもりである。僕はおそらく、人が苦であるようなことも、あまり苦ではない。自分の能力を生かせる仕事ほど有難いものはない。僕は仕事を通して、生きる事を理解できると思う。僕はともかく仕事がしたい。仕事がとても面白い。一生懸命働く事をしたい。