野狐消暇録

所感を記す

政治上の意見

何かを敵にして、それをやっつければ良いという政治思想は駄目だと思う。
時の政府を倒そうという革命思想や、外国人を排斥する排外主義は間違っている。
これらの思想は為政者が持つべき責任について考えていない。

そうではなくて、一歩一歩進むように政治を行うのが、正しいと思う。
ひとつひとつ築き上げるように政治を行うと、実りある成果が得られると思うのである。
また、それが責任ある政治の在り方だと思う。

先の民主党政権では、野党たる立場に甘んじ、批判のための批判に明け暮れ、責任を持って政治を行うことを忘れていた党が政権を担い、大変な混乱が起こった。
この混乱は左翼政党が政権を取ったためと考える向きもあるだろうが、政治思想の問題ではないと思う。それよりも、一番の問題は民主党が無責任だったことにある。彼らは責任政党になれなかったのである。

このままでは、保守勢力しか政権を担えない事になってしまう。そしてその保守政党たる自民党も、対外的に強硬になりつつある。それもまた、責任ある態度ではない。他国とうまく協力関係を築きつつ、歩みを進めねばならない。
そうした歩き方は、できるはずの事であると思う。