野狐消暇録

所感を記す

大心堂の雷おこし

用事を頼まれて御徒町をあちらこちらと行き来していた。用事を終えて、逍遥していると、何やら暖簾を掲げた店を見つけた。ビルの脇に取り付けられた看板を見ると、こうある。

大心堂 雷おこし

と。これはお菓子の店である。買っても良かろう。

店に入ったが、お菓子が並んでいない。これは間違えたかなと思い、店員に訊いた。

「お菓子のお店ですか」

そうだとのことで、品書きを見ると、高い。これは贈答品として売られているのだろう。しかし、

「安いものはありますか」

と訊くと、280円の2つセットが売っていた。これを買った。手提げ袋を勧められたが謝絶し、そのまま貰って、リュックサックにしまった。

店を出て、パチリ。

大心堂

しばらく歩いて、公園を見つけた。細長いベンチに座り、雷おこしを食べる。うまい。

これはお土産にも良さそうな、上品なお菓子だ。ピーナッツも入っている。

雷は 何処(いずこ)か 晴れの 大心堂

横浜エアキャビンは思いのほか良かった

妻の用事のついでに、みなとみらいに行く。遊びに行くのである。

桜木町駅で降り、駅前広場に出るとすぐに以下の景色になる。

桜木町駅前の横浜エアキャビン乗り場

要はロープウェイなのだが、せっかく名前が付いているので、エアキャビンと呼ぶ。

このエアキャビン、2024年4月現在、片道大人1000円である。高い。いかにも高い。

しかし、そう思っていては、未来的なフォルムを持つこのロープウェイにいつまでも乗れない。これを移動用の乗り物だと思うから高いのである。これは観覧車なんと同じ、楽しみに乗る乗り物なのだ。

だから、払うことにした。妻の分と自分の分、2000円を支払って乗る。

30分ぐらい待つことを覚悟してきたのだが、誰も待っていなかった。つまり、すぐに乗れた。

エアキャビンに搭乗する直前の通路

乗ると、地上から10メートルぐらい上空で綱に吊られたキャビンが一揺れした。

怖い。

下を見ると、観光用の紅色のバスが動いている。

怖い。

更に進むと、運河の上に出た。今落ちたら水の上に落ちると思うと、またこれはこれで怖い。

「下を見るな。周りの景色を見て。下を見たら怖いよ」

妻の助言で周りを見ると、黄昏時のみなとみらいは、ライトアップされていた。

エアキャビンから見た景色

通路を歩く人並みが見えた。みなのんびり歩いている。その穏やかな様子が気持ちを落ち着かせた。

これはすごい。そうか、このエアキャビンは観光用なのだ。みなとみらいの景色を見るための乗り物なのだ。合点した。

それからは景色を楽しみ、やや恐怖が和らいだ。

そして、すぐにエアキャビンはワールドポーターズのそばの乗り場に到着した。

降りてから、エアキャビンを振り返ると、エアキャビン自身もかっこよかった。

ワールドポーターズ横の乗り場から見たエアキャビン

この、日が暮れかかった頃で、直接景色を見ることもでき、またライトアップも始まっていて、夜景としても楽しめる時間帯、このときに乗ったのは本当に偶然であったが、良いタイミングであった。

ありがとう、エアキャビン。

組み合わせを見つけろ!スーパーのばら売り麺とばら売りスープ、の巻

近所にサミットというスーパーがある。ラーメンの麺とラーメンのスープをバラ売りしている。自分で好きなスープの素とラーメンの麺を買い、組み合わせてラーメンを作る仕組みだ。

スーパーなので、野菜セットが売っており、こちらはもやしとニラ、キャベツなどが適当に組み合わされ、刻んだ状態で袋に入っている。

他にも、当然チャーシューも売っている。

つまり、スーパーでラーメンのスープ、麺、具材が一通り揃うのである。

最近、時々この商品群を購入し、ラーメンを作って自宅で食べている。

さて、ある日妻と出かけたとき、中華食品店で以下の麺を買った。

望郷 鮮拉麺 新鲜拉面 生面 400g

https://amzn.asia/d/dZmtVT4

今日はこの麺を使ってラーメンを作ることにした。もうスープも買ってある。

サミットで買った「ラーメンスープ あっさり醤油」である。

ここにもらしとニラの野菜セット、更に以前買ったソーセージの余りがある。

それで作ってみた。完成品は以下である。

鮮拉麺 あっさり醤油 もやしにら ソーセージ乗せ

何しろ、麺がうまい。小麦粉の味がする。

これは日本の麺とは違う、中華麺の特徴ではないかと思う。

この麺はAmazonでも売っているので、今後は買って作ろうと思う。麺だけはスーパーのやつよりこっちがうまいな。

インターネットの森

インターネットは森のようなところで、欲しい情報に辿り着くまでそれなりに歩かねばならない。木の枝や草叢を押し分けていくように、眼の前に出てくる広告に耐え、広告を押し退けながら情報を追う。

最近の日差しの強さは木の生育を促したかもしれない。繁茂する広告はますます増え、既にフリーランスのソフトウェア開発者であるにも関わらず、ずっとITスクールを勧められる。

正しい道

人が怒りを煽るとき
私は落ち着くように言い
人が嘘で騙すとき
事実を確認するように促し
人が支配を目指すとき
他者への奉仕を説き
人が収奪を試みるとき
与えることの尊さを伝え
人が残酷さを誇るとき
同情する心を呼び起こし
人が反対者を黙らせようとするとき
批判の自由を守る

 

彼らは強く、他を圧倒する。
私は無力で勝つことはない。
だが見ろ、彼らが強いのは次々に敵が生まれるからだ。
私は無力だが、敵はいないではないか。
正しい道にはなんの力もない。敵無き道は力を持たぬ。