野狐消暇録

所感を記す

作業者のスキル、担当作業、責任の一致

良く、「経理に詳しい者を運転手にしてはならない。それは間違った人材配置だ」ということを言うが、プロジェクトでも一緒である。作業者のスキルと担当作業を一致させることが大切である。

失敗例

デザイン担当者にXDでデザインを作ってもらい、フロントエンジニアにHTML,CSSでそのデザインを取り込んでもらうことにした。しかし、作成したHTMLに対して、デザイナーから、取り込みが不十分であるとして、無数の指摘が入り、作り直しに大きな時間を要した。

問題

フロントエンジニアはフロント側の機能の作成能力はあったが、Webデザインについては、一通り知っているだけであり、デザイナーの要求に応えることができなかった。そのため、XDで作られたデザインをHTMLでおおよそ再現することはできたが、デザイナーの要求する精度を実現できなかった。

解決策

HTML,CSSの作成作業をデザイナーに任せることにする。HTML,CSSの作成はデザインに含まれるので、デザイナー側で作成し、フロントエンジニアはこれを取り込むことにする。フロントエンジニアは取り込んだHTMLをベースに、Vue.jsでフロント側の機能を実現する。図にすると以下である。

プレゼンテーション層の実装作業をフロントエンジニアからデザイナーに変える。

プレゼンテーション層の実装作業をフロントエンジニアからデザイナーに変える。

こうすることで、担当者のスキルと担当作業が一致した。

担当者のスキルから見ると、以下の整理でいいのではないか。

担当者のスキルと実施する作業

担当者のスキルと実施する作業

こんな感じで担当を割り振れば、担当者のスキルと担当作業が一致すると思う。