「中秋の名月」というやつを、僕はすっかり忘れていたが、奥さんは覚えていた。というより、中国人にはまだ現役の年中行事として、中秋節というものがあるようだ。
それでこんなお菓子を、奥さんは貰ってきた。バイト先の同僚の台湾土産だそうである。
こんな時には、お抹茶だ。
点てる。
ちょっと熱くても、いいかな、と思えてきた。
クリーミーに点てて、熱かったら、ちょっとづつ飲めばいいのだ。
奥さんが貰ってきたお菓子は、食べる前から「あんこかな」とは思っていたのだが、やっぱり甘い。
次に食べたチョコレートバーの短いやつも、そう思っていたのは自分だけで、沖縄のお菓子だった。
やっぱり甘い。
なんでこんな甘いんだろう。
嫌いじゃないけどさ。
アーモンドの煎餅が、お口にはちょうど良かった。