野狐消暇録

所感を記す

画布を前に

画布を前に 頭を抱え悩む君 その絵を捨てて もう一度描け

初めて今日を

重い荷物を下ろそう あの思い出もこの後悔も 全て捨てて 一人、歩き出すとき 初めて今日を生きる 昨日ではなく、今日を

おしゃれなTシャツ

おしゃれなTシャツを 着忘れてはいけない いつかそのTシャツは イマイチな気がしてくるだろう だから心にヒットした日が遠ざかる前に テンションが高い、今のうちに そのTシャツは着ておけ それが一番良いんだ

2023年の抱負

まず、去年を振り返る。 2022年 妻の看護 僕は妻の看護に明け暮れていた。既に退院してしばらく経っていたものの、服薬は毎日必ず一度あり、三種類の薬を飲んでいた。その薬は薬局でもらったあと、飲み忘れないように、一日分をまとめてひとつの袋に入れ、袋…

SQLを書くときの方針

SQLを書くとき、安易に拡張SQL、例えばT-SQLやPL-SQLに乗っかって、SQL内でループ分を書くと、性能が低下するので嫌がられる。確かに、自分もループ文を使わずに、SELECT文などの純粋なSQLで書いた方が性能が出ると思うので、そうしている。 しかし、SQLはや…

トマス・ハーディ作「妻ゆえに」(To Please His Wife)の感想

最初てっきり、エミリーとシェイドラックの話だと思ったのである。その二人の恋愛から始まったので。中盤で分かったのは、主人公が嫉妬深いジョアンナであるということであった。しかし、より本質的な作者の関心は、嫉妬深い性質が人にもたらす不幸であろう…

伊勢佐木町の茶碗

仕事が見つかって気が楽になり、いささかほっとしていた週末、誘われて妻と出かけた。関内の伊勢佐木町を散歩していると、一軒のお茶を売っている店があり、入った。 店にはお茶の他に申し訳程度の茶碗が並んでいて、茶道で使う茶碗も三つばかりあった。買う…

物真似

物真似は不思議である。普通、物真似というのは、冗談に過ぎない。やりようにもよるが、せいぜい物真似する相手を少しからかうといったところだ。 ところが、物真似をする相手が死んでしまったら、どうなるか。これは実際に起きたことだが、ある日祖父が死ん…

【感想】ダンジョンRPG「両手いっぱいに芋の花を」

ゲームの紹介 ダンジョンPRGというジャンルに属するゲームである。迷宮を探索し、人の暮らしに必要な芋の種を見つけることがゲームの目的となる。 ゲーム中は、ベースキャンプとなる町と迷宮を行き来しながらゲームを進める。 特徴 このゲームは、一言でいう…

磯丸水産

もう午前零時を過ぎ、日付が変わっていた。 アジのなめろうを注文して食べた。シメのつもりで妻がナポリタンを注文。一体魚屋のナポリタンに期待する人間がどこにいるだろうか。しかし、磯丸水産のナポリタンは旨かった。ナボリタンが来たとき、店員のお姉さ…

雲が流されていく 自分の意志でなく 無責任にも 全てを風に委ねている 鳥もまた滑空する 風にのって 私は風を顔に受ける 時々立ち止まり 雲を眺め また歩く

夏の日

体内に水を蓄え 母なる海とともに地上に上がりし民よ 水を飲め、水を飲め 海の恵みを失うな

HARDWARE MAINTENANCE

朝からバソコンと格闘ディスク使用率は100% 希望はSSD現状はHDD カリカリカリカリ終わらないアクセス カチャカチャカチャカチャいつまでもあくせく 望まれるOSの更新足引っ張るシステム要件 半導体は不足アプリケーションの要求は加速 そろそろ俺は睡眠無事…

草原

東から渡ってくる風。 草の上を通って。 私と出会う。 私を過ぎて 西へ去る。風が旅をしているのか。 私が風の中を旅しているのか。

物価が上がる夢

夢の中で貰いがいい仕事に就いていた。感じとしては、月に100万円とか、200万円貰える仕事のようであった。「そういう仕事があるのはあるだろうけど、なんで自分がその仕事に就けたのか分からない」と自分は言って、とても喜んでいた。ふわふわと宙に浮いて…

夜明け前

自転車のサドルから 雀が飛び立つ 新聞配達のバイクが 低く唸る虎は林に眠り 学生は机に寝る日はまだ昇らないが 夜明けが迫っている側溝を流れる雨水が ささやくように歌う地球の回転が我々を 太陽に会わせようとするカーテンを閉じて明日を拒み ベッドでう…

夏の窓辺

コップに注がれた水の中で 泡は天を目指して昇る ゆらゆらと揺れながら

秋葉原の富士そば

今日、出先で夕食を食べたんだけど、ラストオーダーを知らなかったらしくて妻が注文が遅れて、それで食べたかったものを食べれなくて、他のものももう注文できなかった。で、食い足りないと。じゃあ蕎麦でも食べたらというハナシになって店を出てから富士そ…

Pixel6を使ってみて

勢いでPixel6を買う。 Googleのフラグシップモデルと言えば、Nexus 5Xを使った事が一度あるだけで、今回は二度目のフラグシップモデルという事になる。欲しくてつい買ってしまった。もっと低価格の機種で全然いいのに。ファン心理というやつである。 〔乗り…

歴史という織り物

歴史の本を読んでいると、よく知らない地名、知らない人物に出くわす。今は検索サービスを使うと、インターネットで大概の情報を調べられる。それで調べてみるとなるほどとなる。そうやって芋づる式に知識が広がるのは面白い。 小説やエッセイでもことは同じ…

関内をそぞろ歩く

用事があり、朝早く横浜の関内を訪れた。用事のある建物に向かうと、特徴のある街並みになった。狭めの道だが、碁盤の目のような道の通り方で、同じ神奈川県の観光地でも鎌倉とは異なる。車の通る道は狭いが、綺麗にアスファルトで舗装されている。歩道は広…

春宵一刻値千金

尻手駅前の住宅地を散策していた。夜が更けて、肌に当たる空気が冷たい。高層マンションと並ぶ家々の間から見える空が高かった。

ソフトウェアエンジニアから離れて思うこと

特に情報技術に興味があるわけでもないのに、良くやってたなと思います。やってるうちに色々できるようになり、それなりに最後はやり甲斐も得ていたと思います。一番印象的だったのは、仕事を通して、徐々にできることが増えていって、仕事の上達があったと…

2022年の抱負

お金が儲かるか儲からないかに関わらず、真剣に取り組む。 どうも、お金がかかっていないと、真剣に取り組まないところがあった。家事も、自分達が困らなければそれでいいのだということになりがちであった。結局、仏教も今年の後半は坐禅をほとんどしていな…

存在の残影

祈る者はいない祀る者もいないそれなのに行列だけは今も続いている大きなお面を被った仮装の行列最上階から降りてきた行列が行き過ぎる「今、行列をやめてしまうと、存在の残影だけが残ってしまうのです」隣のおじさんが、問わず語りに教えてくれた。

満員電車

自分はバッグを前に抱えており、誰かもやはり前にバッグを抱えていて、電車が揺れるたびに、そのバッグが自分のバッグに当たってくる。電車は混んでいた。東海道線は停まる駅が少ないので、品川を出たあとは、少なくとも川崎駅まではこのままなのである。皆…

仕事に於いて熱意の果たす役割

要約 熱心に働く事で仕事に柔軟性が生まれ、四囲の環境に適合した仕事になる。 熱意は熱に似ている 仕事を熱心に行うことは、金属を熱する事に良く似た現象を引き起こす。 金属を熱すると柔らかくなり、加工できるようになる。また、冷えると固体に戻る。 仕…

夜のひととき

お風呂 温めた珈琲牛乳 お気に入りのChill music 取っておいたシュークリーム

キオスクの主(あるじ)

キオスクの おばちゃん 一国の 主(あるじ)なり わずかな動きで 応対すさながら網を広げた 蜘蛛の如し商品の山の中心に立ち 手の届かざる商品なし

文明

家のない者に 家を用意できない 我々の社会これが文明 なのかこれが