野狐消暇録

所感を記す

2014-02-02から1日間の記事一覧

鴎外作「護持院原の敵討」を読む

この作品を以前読んだ時、特に気になったのが、宇平であった。 宇平は敵討ちの旅の途中で、自分は敵に会えるかどうか分からないまま、このような旅を続けるのは止すと言って、姿を晦ましてしまう。宇平がいなくなってすぐ、敵の居場所が分かり、敵討ちは果た…